【旭化成建材 杭データ改ざん事件】本当に3040件だけか?あるゼネコン関係者の杞憂
昨日、記事をUPした旭化成建材の調査依頼書の件で、
某ゼネコンに勤務する友人と話をしていたのだが、
非常に興味深い話を聞いたので、少し紹介しよう。
現在、旭化成建材が国土交通省から指示されている
過去10年間の旭化成建材が施工した杭工事の件数が
3040件となっているが、これはデータの改ざんが疑わしい
工事の件数ではないとの事。
どういうことか?というと、法律や社内規則などによって
文章やデータの保管年数をだいたいどのメーカーも10年間と
区切っているようだ。
だから、10年以上前の工事が安全だということは、
まったくなく、調査をしないのは、記録が無いために
出来ない・・・物理的に不可能だから騒ぎにならないだけ
との事。
旭化成が杭の生産施工を始めたのが、昭和49年からなので、
調査対象外の30年間分の工事も怪しいものだというのだ。
それに、今回問題の発端になった「パークシティLaLa横浜」の
杭工事の施工管理者だが、これだけの本数のある杭工事で
あることなどから、頼りない社員などではなく、旭化成建材の
中でもある程度出来ると評価される社員であった事は容易に
推測できるだけに、この施工管理者だけが行ったことではなく
全社的にこの程度のデータ改ざんは行われていた可能性が
高いと考えられるようだ。
ともすれば、今後の調査次第では、まだまだ問題になりそうな
建物が出てきそうだ。
最後に彼が言った事が、非常にショッキングであったのだが、
「データの転用なんて、旭化成建材に限らず、どこの杭工事業者
でも行っているよ」との一言。
この騒動は、日本の建設業界を揺るがす騒ぎの前兆に過ぎないのか?